多くの介護士が苦手な業務と感じている介護記録

介護記録は、介護をするうえでとても重要な役割を担っています。役割として挙げられる点は大きく分けて3つ。まず、施設の利用者とのコミュニケーションを取るためです。介護記録を通して、利用者の毎日の状態を把握できます。すべての利用者と毎日関わるわけではないので、自分が担当していない利用者の情報を得ることができます。さらに、介護記録を読むことで、利用者とコミュニケーションを取るきっかけが見つかります。

反対に、利用者の立場から見ても、自分のことを気にかけてくれていて、よく知ってくれているとわかることは、非常に嬉しく安心でもあります。また、利用者にトラブルや、事故が起こった場合も、介護記録を読むことで冷静に客観的に判断することもできます。また、必要な記録として第三者へ提示することもできるのです。

また、介護記録を使って、介護士同士で情報共有することができます。利用者の日々の生活状態や変化を記録しておくことで、スタッフ全員が共通認識を持つことが可能となります。記録を通して、何か問題点や改善点があれば対応していくこともできるでしょう。より良い介護を提供していくためにも大変有効といえます。

さらに、ケアマネージャーが作るケアプランの重要な情報源ともなるのです。利用者に満足のいくサービスを提供するうえでも、ケアプランは随時見直されていかなければなりません。その時の貴重な情報として介護記録は大変役立つのです。